トルコに持って行くお金と現地の両替事情
トルコの通貨はトルコリラですが、どこで両替するのが得なのか、トルコリラ以外に通用する通貨(ドル、ユーロ、円)はなんなのか、はじめて行く方のお役に立てるよう解説したいと思います。
- 1.トルコ通貨「トルコリラ」とレート
- 2.ドルとかユーロは使えるのか。
- 3.日本で準備すること(ドルとユーロの両替)
- 4.トルコでの両替について
- 5.トルコリラへの両替のポイント(結論)
- 6.クレジットカード
1.トルコ通貨「トルコリラ」とレート
トルコリラは新興国にありがちな不安定な通貨で、2015年は[1トルコリラ=50円程度]だったのが、2018年7月10日前後は[1トルコリラ=24円程度]と約1/2に落ちています。円ベースでは2倍に上がっているので、旅行に行く日本人にとっては物価が1/2程度になっているわけで超お得です。
ちなみに、この記事を書いている8月10日のレートは17円前後と3割も落ちています。今行けばもっとお得だったのに。
ただ、トルコ国内では年々インフレが進んでおり、そこまで恩恵はありません。特に観光施設では値上がりが激しく、2017年度版地球の歩き方に載っている博物館などの入場料は軒並み値上がっています。
(トルコリラを単にリラといいます。)
例 トプカプ宮殿 地球の歩き方 30リラ→実際 40リラ
アヤソフィア 地球の歩き方 30リラ→実際 40リラ
エフェソス遺跡 地球の歩き方 30リラ→実際 40リラ
※イスタンブールだけでなく、トルコ全土で値上がりしています。
博物館や遺跡などの観光スポットを巡る場合、この値上げは財布を直撃するので、予算にはゆとりを持っておきましょう。
ちなみに、ほとんどの観光施設ではクレジットカードが使えます。町中の土産物屋と違い博物館でクレジットカードの不正操作(値段を高く打つ、リラではなくユーロで打つ、後で二重に請求するなど)をされるリスクはほぼないので、僕は積極的にクレジットカードを使っていました。
トルコの飲食の相場(参考)
ペットボトルの水(500ml) 1~1.5リラ(25~30円程度)
コーラ(250ml) 2~2.5リラ(50~60円程度)
トルコアイス 5リラ前後 (120円前後)
ケバブ1人前(スタンド) 10リラ前後(250円前後)
ケバブ1人前(レストラン)25リラ前後(620円前後)
マクドナルドのセット 25リラ前後 (620円前後)
スタバのアイスコーヒー10リラ前後 (250円前後)
ん? そんなに安くない.... と思いましたね。
そうです。トルコの物価は日本と比べると若干安いけれど、むちゃくちゃ安くはありません。レストランで食事をして飲み物とスープ、肉系の料理を頼むと千円くらいになります。
※その代わりボリュームはあります。感覚的に全て1.5倍くらいの量なのでお腹いっぱいになります。
2.ドルとかユーロは使えるのか。
ガチの発展途上国では、ホテルやタクシーなどの観光客が使う施設の支払いは、現地通貨ではなくドルやユーロだったりします。
トルコはそんなことはなく、どんな場所や施設でもリラが通用するので、円からリラに両替しておけば、基本ユーロやドルは必要ありません。
ドルやユーロが使えるかどうかの答えとしては、ユーロは普通に使えます。
ホテルやしっかりしたレストランでは「ユーロOK?」って聞くと、ネットで最新レートを調べてその時の相場で換算してくれます。レートを偽ったり、必要以上に手数料を取ったりされたことは全くありませんでした。
トルコ人は基本的に親切ですが、当然、中にはずる賢い人や悪人もいますので、換算レートはきちんと確認しましょう。
クシャダスやパムッカレ、カッパドキアではお土産物の値札にユーロ表示が付けてあったり、カッパドキアのホテルや現地ツアーではユーロ払いだったり、ユーロが幅をきかせている感じす。
エーゲ海沿いなどヨーロピアンが大勢来る場所はユーロが普通に使える感じ。
逆にドルで請求されたり、値札がドルだったりするのは全く見なかったです。自分がドルを持っていなかったので、ドルが使えるのかどうは正直わかりませんが、ドルで支払いたいと言えば、その時のレートで支払えるような気はします。
基本はリラを準備すれば足りますが、高額をリラに換えてしまうと余ったときに、(トルコ以外では使えないので)円に再両替しないといけなくなります(また手数料がかかってもったいない)
なので、僕は、必要な額を小まめに両替しながら、博物館やレストランなど安心して使えるところではクレジットカードを使うという感じで使い分けていました。
3.日本で準備すること(ドルとユーロの両替)
全ての国に当てはまるかわかりませんが、僕の経験上、ドルとユーロ以外の通貨は現地で両替する方がレートがいいです。
逆にドルとユーロは日本で両替していった方がレートがいいように思います。
なので、ドルとユーロは出国前に空港で両替しましょう。僕は関西在住なので、いつも関空を使うのですが、出国の手荷物検査ゲート周辺にある両替ブースはレートもよくて便利です。
関空のおすすめの両替所は過去記事を参考にしてください。
上述したように、トルコではユーロが普通に使えますが、基本はすべてリラでいけます。ユーロも使えるというだけで必ず必要ではありません。僕の場合、旅程にギリシャが入っていたので(トルコで両替できない可能性やレートが悪い可能性を考え)、事前にユーロを準備しましたが、ユーロを必ず使う予定がなければ特段準備は不要です。
ちなみに、トルコ国内のユーロレートは悪くありませんし、いたるところに両替屋があるので、必要になったときに、円→ユーロの両替をすればいいでしょう。
4.トルコでの両替について
イスタンブールにはたくさん両替所があります。日本のコンビニ以上に。
地方の観光地に行くと都市の大きさに比例して数は少なくなっていきますので、イスタンブールから地方へ移動する場合は、今後の予算を考えてある程度まとめて両替しておくといいでしょう。
ドル、ユーロはすべての両替所で取り扱っていますし、円もほぼ大丈夫です。
たまに店先のレート表に円が載っていない両替所があります。単にスペースの問題で表記していないだけか、使えないのかは不明です。数ある両替所の中で、あえてレートを表記していないところを選ぶ必要はないので、僕は一度もチェレンジしなかったので、円が使えるかどうか未確認です。
両替所によって違うレート
店によって、レートは違います。僕がイスタンブールで確認した範囲では、同じ日に1円=0.038リラから0.0405リラの幅がありました。同じ日なので、この差は店が取る手数料の違いでしょう。
1円=0.038リラなら、1万円を380リラに両替
1円=0.0405リラなら、1万円を405リラに両替
1万円両替して、最もいいレートと悪いレートの差が25リラ。日本円で600円程度の差になります。ケバブなら2つ程度、コーラなら10本程度ですね。
両替所によって、これくらいの差がでてきます。
上では最もよいレートと最も悪いレートの比較ですが、町の中にはこの中間のレートの両替所がほとんどなので、最もよいレートと中間のレートの差は、1万円で300円程度。
貴重な観光の時間や体力を消費して最もいいレートを時間をかけて探し廻るより、程々のレートで両替するのが旅行者としてベストな選択だと思います。
ただ、相当長期期間滞在するなら、少しでもレートがいい両替所を見つけておくことは重要ではあります。
イスタンブールで円を両替するにはどこがいいのか
結論からいうと(僕の経験上です)
①アタチュルク空港の到着ロビー←おすすめ
②イスタンブール新市街
③グランドバザール
④スルタンアフメット広場前
ブルーモスクの裏手のホテル街にも何軒か両替所はありますが、一番レートが悪かった。クソレートですので、ブルーモスクの表側(スルタンアフメット広場前)にたくさん両替所があるので、そこで両替しましょう。
①アタチュルク空港の到着ロビー
空港到着してすぐに公共交通機関で移動する場合、空港で両替しておかないと移動できないし、ジュース一本買えません。なので、多くの人が空港で両替をします。また、到着したばかりの旅行者は市中の相場がわからないので、空港到着ロビにある両替所はレートが悪い印象です。
少なくとも、僕はそう思っていました。
しかし、イスタンブール・アタチュルク空港の場合、空港到着ロビーに入ってすぐにある両替所のレートはかなりよかったです。
最もいいというわけではないですが普通より上。
1円=0.039前後が市中の相場のときに、0.04でした。
②イスタンブール新市街
ここもよかったです。最新のショッピングスポットだけあり多くのおしゃれな店が並んでいます。日本の百貨店に入っているようなブティックもあります。
両替屋もたくさんありますが総じてレートはよかったです。
③グランドバザール
小さな数千もの店が並ぶ中東屈指のバザールです。当然両替屋も数多くあります。
競争原理が働くからかレートは悪くなかったですが、取り立てて良いわけでもありません。
※すべての両替屋を見たわけではありませんので、むちゃくちゃ良いレートの悪いレートがあるかもしれません。
④スルタンアフメット広場前
トラム駅「スルタンアフメット」周辺は、レストランやカフェ、お土産屋が並ぶエリアで、両替屋もたくさんありますがレートは普通。悪くも良くもない感じ。
普通に両替しても損しないと思います。
5.トルコリラへの両替のポイント(結論)
以上から、アタチュルク空港の到着ロビーにある両替所で、両替予定の1/3〜1/2程度を両替し、イスタンブール市内についてから観光やショッピングの合間に相場を確認しながら、新市街やグランドバザールなどで良いレートを発見したら残りの予定金額を両替。
滞在日数に応じて、何回かにわけて両替するのもいいでしょう。
観光の時期によって変わる可能性があるので、僕の経験がそのまま通用するわけではありません。これをヒントに快適に旅行してもらえたらと思います。
6.クレジットカード
小さなお土産屋やケバブスタンドなどの屋台では使えませんが、ホテルやゲストハウス、博物館、レストランやカフェでは普通にクレジットカードが使えます。
「VISA」ならどこでも使えます。
「JCB」は使えるところを見ませんでした。日本人ツアー客が使うようなホテルであれば使えるかもしれません。
なので、VISAカードを1枚持って行けば、急な支払いがあっても安心です。
クレジットカードを使うとき、海外では、日本のようにサインを求められることはまずありません。「PINコード プリーズ」って言われます。
PINコード=4桁の暗証番号です。
普段クレジットカードを使わない人は、案外覚えていないようなので、旅行前に確認し覚え直してください。
上でも少し触れましたが、クレジットカーを使うときは、きちんと請求内容を確認しましょう。請求金額を操作されていたり、コソッと通貨単位をリラからユーロに帰られていたりする事例がある見たいです。
数字は確認するけど、通貨単位まで確認しませんよね。20リラと20ユーロでは5倍くらいの差があります。
おすすめ SonyBankのVisaデビットカード
ソニーバンクが発行するキャッシュカードと一体となったデビットカードです。
おすすめの点は、デビットカードなので決済時に口座から引き落とされること。
その時点のレートで引き落とされるので、為替の変動の影響を受けないことがメリットです。一般的なクレジットカードは、所定の計算日のレートで両替されるので、レートが変動すると買ったときより高かったり安かったりしてしまいます。
また、ソニーバンクで外貨口座を持っていれば、その外貨で引き落とされます。ドル口座を持っていれば、ドルで買い物をした時に、直接ドルが引き落とされます。ということは、両替していないということ。= 為替手数料が取られない。
トルコリラの口座は開設できないので、決済口座として使えませんが、そのときは円口座から両替して引き落とされます。為替手数料も安く、両替所のレートより安いです。
両替してトルコリラを持っておくより、クレジットカードで支払った方が安いし、小銭も持たなくていいので超便利です。
ですので、クレジットカードが安心して使えるところでは、このSonyBankのVIsaデビットカードで決済することが多かったです。
もう一つ便利なのが、決済した瞬間に利用金額がメールで届くことです。
円口座から引き落とされた円ベースの金額がメールで届くので、いくら使ったのかすぐに確認できるわけです。なので、過剰請求されていたり、通貨単位を操作されていてもすぐに気付けます。
最後は少々宣伝ちっくになりましたが、どの国に行くにもすごく便利なので、興味のある方はググってみてください。